2019-12-27

研修医からのメッセージ9

 11月12月の2か月間の間、様々なことを勉強させていただきました。
 内科全般の研修ということで、担当させていただいた患者さんは肺炎、気管支喘息、糖尿病、意識消失発作の方でした。今まであまりcommon diseaseを担当することがなかった私にとってわからないことばかりでしたが、指導医の先生はじめ、様々な先生方にご教授いただきました。些細な質問にも真摯に答えていただき、大変有難かったです。病院のシステムに慣れておらず右往左往する私に、看護師さん、薬剤師さん、技師さん、PT・OTさん、医療事務さん、食事栄養科の方、サポートセンターの方、ケアワーカーさんなどコメディカルの方々にも大変親切にしていただき有難かったです。

 またお忙しい中時間を割いて心電図の読み方や、胸部レントゲンの読影についてご指導いただき大変勉強になりました。正直申し挙げますと心電図も胸部レントゲンも学生のころから苦手意識が強く、自分の考える所見にも自信が持てませんでした。ですが今回熱心にご指導いただけたため、苦手意識がなくなりました。これからは自分で積極的に検査所見を読んでいこうと考えております。

 毎週金曜日に行われる症例検討会は実際に入院されている症例について検討するのですが、テレビで行われている症例検討会のように研修医が中心になって鑑別を挙げていき、指導医の先生にご教授いただきながら進めていくので、その症例の病態や検査、治療法などについてさらに知識を深めることができました。

 2か月間、市中病院ならではの研修をさせて頂き、あっという間でした。2か月間ありがとうございました。

2019-12-18

家庭医療コアレクチャー開催


 12月9日(月)家庭医療学を専門とされている奥知久先生をお招きし、家庭医療コアレクチャーをしていただきました。12月から3月まで4回来ていただく予定です。

 初回のテーマは「救急外来で使える家庭医療」。初期研修医も参加すると聞いて、家庭医療とは何かと基本的な部分からお話くださいました。その後、「“ワタシ的困難症例”相談」として家庭医療後期研修医から提示された症例をもとにディスカッション。後期研修医からは「患者さんの最期をどう看取るか悩んでいたが、もっと本人のライフストーリーを聞き取ることが大事とわかった」との感想。ポートフォリオについても楽しくわかりやすいレクチャーをしていただき、予定していた2時間もあっという間に過ぎました。もう一人の研修医のポートフォリオについては帰りの電車の中で添削いただいたようで、本当に家庭医療と指導に熱い先生だなあと思いました。1月のレクチャーも楽しみです。

2019-08-19

回想録:4月のBLS受講

 どうもこんにちは!研修医のSSです。
 今日は、4月5日に受講したBLSについて遅ればせながら書かせて頂こうと思います。BLSと言うのはbasic life supportと言って、救命が必要な心肺停止時、または呼吸停止時にどのような一次救命処置をするのか、その救命方法や手順を指します。医療職に就く者であれば早くに習得すべき事柄であることは承知の上なのですが、入局後一週間経たない4月5日に「学んでこい」っていうのは早過ぎて震えました。

2019-06-14

回復期リハビリテーション病棟での研修

 こんにちは、和歌山生協病院初期研修医2年目のS.Y.です。現在、私は当院の回復期リハビリテーション病棟(以下、回リハ)にて研修しています。リハビリテーション科が志望科の1つであるためです。当院は病床数149床のうち、48床が回リハのために割かれています。リハビリテーション専門医が2名おり、このお二方に日々ご指導いただいています。

 回リハでの研修以前には、和歌山県立医科大学にて急性期リハビリテーションを経験させていただきました。脳血管障害、脊髄損傷、ACS、骨折、など種々の疾患の急性期の病態、全身状態の評価法、リハビリを行う上で注意すべき合併症とその対応等を勉強させていただきました。

 回復期では、リハビリを行う原因となった病態は落ち着いている事が多く、生活習慣病の内科的管理や、退院へ向けての目標設定などが中心となってきます。入院期間が月単位であるため、機能回復の様子を間近で見られると非常にやりがいを感じます。

 さて、初期研修では様々な科をローテートします。その中で地域医療を1カ月研修しますが、そのうえで役に立つのが、国際生活機能分類(international Classification of Functioning, Disability and Health ; ICF)という、リハビリでも重要視される考え方です。人が生きていくために必要な要素をまとめた概念で、リハビリ患者の社会復帰に欠かせない考えです。この考え方を取り入れることで、病態の安定した患者を診る際の視点が変わり、多くの問題点をピックアップすることができると思います。リハビリ科に進まなくとも、将来地域医療に関わりたいと思っている方は、ぜひリハビリ科を研修することをおすすめします。

2019-05-28

和歌山の総合診療ドクターG

 どうも、こんにちは。研修医のSSです。
 今回は指導医の先生方が行って下さる和歌山の総合診療ドクターG(NHKが不定期でやっている医療系クイズバラエティ番組)みたいなやつをご紹介できたらと思っています。

 ドクターGといっても正確には病棟で持たせて頂いている患者さんの症例検討会なのですが、実際の患者さんが持つ疾患だけでなく、他にどういう疾患の可能性があったのか「鑑別診断」をあげたり、OPQRSTなどに代表される「問診の取り方」は適切だったかを検討したり。
 あやふやな知識を整理して診断能力を向上させる絶好のチャンスで、研修医が指導医を二人占めできるとても贅沢な時間だと思います。(現在、和歌山生協病院では自分を入れて二人の一年目研修医しかいないので「二人占め」です^^)
 うちの病院は上記のように研修医の数が少ないので指導医からの質問がすぐ自分に回ってきます。最初「こんなんゆったり寛げないじゃないか!」と泣きそうになりましたが、指導医の先生方が大切にしているのが『No blame(相手を非 難しない)』の精神なので、質問に対して訳の分からん回答をしても「ん?(にっこり)」で終わるのでノーダメです。(こいつ分かってないなとは思われそうですが笑)
 和歌山生協病院の研修は、研修医の数が少ないからこそ細やかに指導して頂ける環境がありますし、No blameを大切にする優しい先生方が沢山おられます。どうでしょう、興味を もって頂けた医学生がおられたら是非見学に来てくださいね^^


和歌山あるある その2
グリーンソフト

 和歌山ではグリーンソフトというアイスが至る所で販売されています。コンビニやスーパーは勿論のこと、フードコートにはグリーンソフト専用のコーナーがあったりもします。「さすがにこれは、どこにでもありすぎやろ笑」と思って和歌山県人のソウルフードをこの前、遂に購入しました!どの辺りがグリーンなのかと思いきや抹茶ソフトクリームだったので『グリーンとは抹茶を意味する単語』でした。なるほど、そういうことか(そのままですね)
 甘すぎず、固めのソフトクリームは食べ応えもあり、一回で僕も大ファンになりました。今では2日に1回は食べているくらい好きです…が、糖尿病には気を付けたいと思います^^

2019-05-27

研修医たちを見守り隊

どうもひょっこり、柱の陰から初々しい研修医たちを見守り隊のにゃーこ先生が通りかかってますよ。
研修医でも指導医でもない7年目くらいの医師なんですけど、たまには通りかかっても良いかなぁって、無理を言って通りかかりました(笑)

現在、和歌山生協病院には、外部研修に出ている先生も含めて、5名の初期研修医が在籍しています。2年目の先生が3名と、1年目の先生が2名ですね。みんな真面目で、意欲に溢れた素晴らしい先生たちです。

2年目の先生方のうち、外部研修に出ているお二方は、サイバー大得意。タブレット端末やネットを駆使して、机の上に本が溢れかえらないようにしています。ノートも勿論、デジタル保存。すごい時代になったものだ!
現在、当院にて研修中のもう一名は、頼れる兄貴分。親切で、面倒見が良くて、正直にゃーこ先生よりも頼りがいがある気がするのですよ。にゃーこ先生とは主に走り回っている病棟が違うけれど、医局で1年目の先生と仲良く話している姿をよく見かけるのです。

1年目の先生は、そうですね、今年は割と個性派ですかね。でも、にゃーこ先生の体感的に、先ず医者になっている時点で少々の個性的、和歌山生協病院に来ている時点でまあまあの個性的。今年の個性派先生方は、カワイイです。

……男性医師をカワイイとか評する時点で間違ってると思ったそこのアナタ、甘いのですよ。見た目の云々も大事ですけど、どれだけオシャレでもカッコよくても、性格が捻じ曲がっていたらカワイくないと評され、人気者にはなれないのです。よく病棟でも、看護師たちと一緒に、入院してもカワイくありたいねって話で盛り上がります。プリーズ・ギブ・ミー・カワイイ。
因みに、一部の指導医についても、癒やしだとか、カワイイ行動発見!とか、そんなお花畑頭をしているにゃーこ先生は相当の変人です。大丈夫、あんまり声には出してない、ハズだから!にゃーこ先生、マスクしてるし!めがね掛けてるし!
……自分で言ってて凹んできたから、この話題は打ち切ります。

あ、指導医の先生方については、頼れるとかカッコイイとか切れ味ヤバいとか、そっちの方が感想としてはよく出てきますので。今更釈明しても遅い?

なんて書いているうちにそこそこの文字数になってしまったので、一旦退散しましょうかね。
何せここは、研修医が主役たるべきブログですからね。あんまりお邪魔しても悪いですよね。

それでは。

2019-05-17

はじめまして!研修医のSSです。

どうも、はじめまして!研修医のSSです。
この春から、縁あってここ和歌山生協病院で働いております。
このブログを通して研修医の生活や病院の魅力を一年目の目線で沢山お伝えできるといいなと思っています。「え、なにこれ。。。苦笑」みたいな驚いた部分も正直に書きたいと思います。どの地域、どの病院で働いたとしても良い事しかない完璧な場所なんてあり得ないですよね。
また、このブログを見てくださっている方々の疑問にもどしどし答えていけたらいいなと思っているので、興味や質問があれば自分の学年や、医学生であるなしに関わらずお気軽にメール下さいね。どうぞ宜しくお願い致します。


和歌山あるある   その1   信号が長い

僕は元々大阪に住んでいたのですが、信号がぱっぱとすぐに変わります。どの位で赤信号から青信号に変わるのか、わざわざカウントダウンしてくれる信号もあります。
それに比較して和歌山の信号はめちゃくちゃ長いです^^
出勤時間ギリギリで病院に向かう日に信号につかまってしまうと絶望しかありません苦笑
のんびりした和歌山人のおおらかさは、こんな所にも影響していました。