2019-06-14

回復期リハビリテーション病棟での研修

 こんにちは、和歌山生協病院初期研修医2年目のS.Y.です。現在、私は当院の回復期リハビリテーション病棟(以下、回リハ)にて研修しています。リハビリテーション科が志望科の1つであるためです。当院は病床数149床のうち、48床が回リハのために割かれています。リハビリテーション専門医が2名おり、このお二方に日々ご指導いただいています。

 回リハでの研修以前には、和歌山県立医科大学にて急性期リハビリテーションを経験させていただきました。脳血管障害、脊髄損傷、ACS、骨折、など種々の疾患の急性期の病態、全身状態の評価法、リハビリを行う上で注意すべき合併症とその対応等を勉強させていただきました。

 回復期では、リハビリを行う原因となった病態は落ち着いている事が多く、生活習慣病の内科的管理や、退院へ向けての目標設定などが中心となってきます。入院期間が月単位であるため、機能回復の様子を間近で見られると非常にやりがいを感じます。

 さて、初期研修では様々な科をローテートします。その中で地域医療を1カ月研修しますが、そのうえで役に立つのが、国際生活機能分類(international Classification of Functioning, Disability and Health ; ICF)という、リハビリでも重要視される考え方です。人が生きていくために必要な要素をまとめた概念で、リハビリ患者の社会復帰に欠かせない考えです。この考え方を取り入れることで、病態の安定した患者を診る際の視点が変わり、多くの問題点をピックアップすることができると思います。リハビリ科に進まなくとも、将来地域医療に関わりたいと思っている方は、ぜひリハビリ科を研修することをおすすめします。

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